師範 大田晃司

僕が書道教室に通い始めたのは11年前の夏、7月の初めだったと思います。
それ以前は師匠となる晃彩先生のことを
「明美ちゃん」と呼ばせて頂いていたのを覚えています。
まだその頃は書道を習う事になるとは
全く思いもしていませんでした。

とある日、
明美ちゃんと話していると、ハッとする言葉を彼女が言われたときがありました。
その時のやり取り、特に明美ちゃんの僕の問いに答えられた言葉は今だによく覚えています。
その時、
「僕はこの方から何らかを受け継ぎたい」と思いました。

さて、どうしたらそれが出来るのか?
そうだ!
明美ちゃんは書道の先生の様だ。
僕は書道を通じてそれを学ぶこと、受け継ぐことが出来る。
そう思いました。
実際のところ僕にとっては書道でもいけばなでも絵の教室でも何でもよかったのです。

結局、次の日に教室を見学させて頂き、
その場で入門する事を決めたのを思い出します。

それから早、11年。
実際のところは書くこと、練習することよりも、
自分が書くため、練習するために幾つもの課題を乗り越えなければならなかった11年だったと感じています。

それを先生は温かく、時には突き放しながら
よく11年もこんな僕を導いてくれたなぁ
と今、感じています。

去年の暮れに細字の師範合格の知らせを
先生から頂きました。
唐突なことで驚きました。

嬉しいことでした。

晃彩先生はじめ、
同じ教室で一緒に書いてくれる先輩方、
そしていつも教えられ、頭の下がる思いがする、僕より後に入門された仲間の方々。
いつも僕を支えてくれた
友人達に感謝です。